とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

ねつがくのちからってすげー!

熱学思想の史的展開〈1〉熱とエントロピー (ちくま学芸文庫)作者: 山本義隆出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/12/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (23件) を見る熱学思想の史的展開〈2〉熱とエントロピー (ちくま学芸文…

科学史っておもしろいよね

科学の発見作者: スティーヴンワインバーグ,大栗博司,Steven Weinberg,赤根洋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/05/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る図書館にあったので読んでみた。ワインバーグ大先生と大栗先生の名前に釣られ…

詠みやすい文章

噺家の語りなんぞを聞いていると、惚れ惚れするほど歯切れよくことばを繋いでいく様に毎度感心してしまう。湯水のごとくことばを吐き出すなんてのは、少しばかり口が達者でありさえすれば素人様にだってできる真似だが、聞く者が思わず溜め息を吐いてしまう…

据え膳

ゼロから始める魔法の書 (電撃文庫)作者: 虎走かける,しずまよしのり出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/02/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見るゼロから始める魔法の書 (2) ―アクディオスの聖女 (上)― (電撃…

自覚的な濫用

『知の欺瞞』を初めて読んだのは確か四年ほど前のことだったと思う。これはソーカル事件の顛末とその後巻き起こった論争に対する当事者たちの主張をまとめたもので、とてもおもしろい本である(文庫版が出ていたのをいま知った。今度買いに行こう)。私見と…

最上の牛はクルグズに生まれるか

「アラ・カチュー」に関するニュース記事を読んだ。記事の中で一番気になったのは、現在の暴力的な誘拐結婚の実行方法は二十世紀に入ってからの「流行り」で、元々それは親の決めた結婚を拒否するために行われる単なる「駆け落ち」に過ぎなかったというもの…

ものを知らずと申せども

ここのところずっと、夜寝る前に少しずつ遠藤周作『私にとって神とは』を読んでいる。私にとって神とは (光文社文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 光文社発売日: 1988/11メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る十日程前だったか…

購読リスト

現在俺が続刊が出るのを心待ちにして(あるいは惰性で買って)いる小説やマンガのリスト。思いつく限りを書き出してみる(思いついた順)。 パンプキン・シザーズ げんしけん二代目 ワンパンマン 食戟のソーマ マンガで分かる心療内科 翼の帰る処 はたらく魔…

いまさらながら

有川浩の「自衛隊三部作」を文庫で集める。実はずっと『塩の街』だけ読んでいなかったので、この際ついでだと思い買ってしまった。そしてその勢いで『クジラの彼』と『ラブコメ今昔』の文庫も。こうなったら「図書館戦争シリーズ」も文庫で集めるしかないだ…

空想の到達可能性

「可能性は無限である」という命題は、ある意味で正しく、ある意味で間違っていると俺は考える。無限にあると言及される対象としての可能性が、可能性の集合の要素であるならば、その要素数が無限であるということはありうる(真かどうかは知らないが、真で…

つくづく考えさせられる

問題の核は、その最も肝心なはずの、私自身が感じているこれが、言語的有意味性にまったく関与しないことになる、という点にある。 (永井均、『哲学の密かな闘い』、ぷねうま舎、二〇一三年、三四〇頁。赤字斜体は原文では傍点) この人の本を読んでいると…

新装版の居心地の悪さ!

半年遅れで『翼の帰る処』の新刊に気づき購入。幻狼ファンタジアノベルスからのレーベル移行につき新装版に変わったらしい。なんともまぁ分厚くなったものだ。文字のそれはともかく、全体のサイズが大きくなったのは持ちづらくなったのであまり歓迎できない…