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とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

信心深い科学者がいる理由

神秘性と合理性は対立しない。というより、神秘的なものはすべて非合理的であるわけではない、というべきか。たとえば、世界の存在や物理法則の内実は、それ以上説明が不可能という意味で神秘的であり、そこにはいかなる理もない。しかし、それらは決して非合理的ではなく、ある定まった内的な秩序に基づいて構成されており、その秩序には理がある。神秘性と合理性は対立するのではなく、合理性の限界にあるものが神秘であるというだけだ。また、合理性は逆に神秘性を特徴付ける。科学と宗教の対立を煽る者はこのことを知らないか、知っていてわざと知らないふりをしているに違いない。このことを知っているなら、神秘性と合理性がどちらか一方より優位に立つことなどないということがわかるからだ。よい科学者は神秘の存在を認め、よい宗教家は科学の成果を認める。そうでない者達は、つまるところよくはない。