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とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

ほぼ空気の透明人間

贔屓目を差し引いたとしても、おそらく俺の考えている設定はある程度独自性の強いものだと思う。もちろん、それが聞き齧っただけの知識を引用しただけのパクリであることは大前提の上での話である。ここでいう独自性とはとどのつまり、他の作品と比べたときにいくらか「悪目立ち」するだろう、という程度の意味合いでしかない。ただ、独自色があることと魅力的であることは独立した評価であって、それが広く好意的に受け入れられるものかどうかは別の話だ。さらに付け加えるなら、俺の考えていることは無駄なこだわりである可能性が高い。というのも、いま考えていることは大半が裏設定に相当するもので、表面上それは物語の展開には関係がないし、ことさら関係があるように描写すべきものでもないからだ(むしろ誤解してもらった方がいいかもしれないぐらいだ)。確かにそれは物語の根幹に関わるものであるし、それなしでは一部の登場人物の行動は説明がつかない(なにせその設定を基準に行動をトップダウン的に決めるので)。それでも、実際の物語の展開上、その設定を知っていなければ不可能な説明だけが唯一可能な説明というわけでもないだろう。たとえば、物語に登場する主要な人物が「魔術」であると信じているものが、実は「魔術」ではないとしても、魔術であることを前提にした展開が自然なものであり続けるということはありうる。電子レンジの原理を知らなくても料理はできるし、天動説と地動説のどちらを信じていてもパン屋の仕事に支障は出ない。これはそのような類のものなのではないか(また、これは多分、本当に作者だけが作品世界の「真実」を知りうるのか、という疑問を俺が払拭できないでいるからでもあるだろう)。
ではなぜ、そんなことをいつまでもグダグダと考えているのか? もちろん、設定厨である俺が楽しいからに他ならない。多分俺は小説を書きたいのではない、設定資料集を作りたいのである。まぁ、趣味なのだから、それでいいのだ、うん。