とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

何というか……ねぇ?

艦これアニメ四話までの感想。すでに巷に喧々囂々侃々諤々の賛否両論が渦巻いているわけなのでそれらを繰り返すことはしないが、俺が知りたいのは「現状、アニメに対して90点以上の高得点をつけている人がいるのか?」ということだ。今までの話の展開に非の打ち所なし、と拳を握りしめて断言できる御仁は果たしてどれだけ存在するのだろうか。俺が気になっているのは、減点方式でどこまで点が下がるのかではなく、加点方式なら何点まで取れるアニメなのか、ということである。
俺自身の感想は「微妙」の一言に尽きる(もちろん、仏教的な褒めことばではなく、現代的な否定の意味で)。粘着アンチになってまで作品叩きをするほどではないが(翻っていえば、そこまで愛着が湧いていないということでもある)、手放しで絶賛できるような名作でないことは論を俟たない、と思っている。点数でいうなら合格点ラインをベースに正弦振動している感じ。当然、合格点を超えていることはただちに「良作」や「名作」の評価に直結することを意味しない。最終的な評価もおそらく「アリ」か「ナシ」かだけが問題になるのであって、アリなことを前提にどこまで評価できるか、は議論されないのではないだろうか。
個人的には提督がドン引きするぐらいのドシリアス展開を繰り広げてくれないかと期待していた(それなら評価はともかく、作品そのものが伝説として語り継がれた可能性すらある)。あるいはお気楽平和なゆるゆる日常萌えアニメに終始していれば、視聴者の記憶には残らなかっただろうが、少なくとも叩かれることはなかっただろうし、売上の心配をする必要もなかったろう。兎にも角にも「中途半端」で「微妙」で「チグハグ」な作品に感じる。良くもなく、悪くもなく、毒にも薬にも帯にもたすきにもならない。そんな感じ。これ以降は金剛姉妹のボケみたいなファンサービス成分だけ抜き出して楽しむことになるだろう。