科学史っておもしろいよね
- 作者: スティーヴンワインバーグ,大栗博司,Steven Weinberg,赤根洋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/05/14
- メディア: 単行本
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今どきの学校では科学史というものはどれくらい教わるものなのだろうか。昔も今も理系の授業というのは好き嫌いの分かれるところではあると思うが、科学史や数学史のような歴史ものは文理を問わず面白く感じられるものではないかと思う。いきなり難しい方程式や概念を教えられてもとっつきにくいばかりで、訳がわからないまま授業に取り残されてしまうのがオチだ。そんなときに、その方程式や概念が導入された経緯や歴史的背景も合わせて説明されると、途端にストンと落ちてくるものがある。というのも、学生の「わからない」の半分くらいは、「なぜそんなものを考えだしたのかわからない」あるいは「どうしてその方程式を解かなきゃいけないのかわからない」という、目的や到達目標の意義を問うものだったりするからだ(もちろん、もう半分は普通に「理屈がわからない」わけだけど)。理論や実験の目的と意義を明確にした上で、その実施に必要な手段について解説するという形で説明されると、より分かりやすい説明になると俺は思う。
まぁつまり、俺も授業で教わるときはもっと歴史的なエピソードを織り交ぜながら教えてもらいたかったなぁという愚痴なのだった。