とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

自然さという不自然さ

自然という語を調べると、「人手を加えない、物のありのままの状態・成り行き」「人為が加わらないこと・本来そうであること」という意味だと書いてある。しかし、何かが自然である、あるいは不自然であるといわれるとき、人為が関わっていないことの方が少ない。それはむしろ、狭量で手前味噌で浅薄な思い込みにのみ支えられたグラグラの信念から発せられた思想である。自然であるといわれることの大半は、明確な人為が関わっているという意味で、すでにして自然ではない。
ヒューリスティクスとしての帰納的推論が、生存に有利で非常に実際的な機能であることは否定できないが、それが確率的アルゴリズムでしかないことは論理的な帰結である。我々が確かだ普通だと信じていることの大半は確かでもないし普通でもない。にもかかわらず、人格破壊を避けつつ形成済みのニューラルネットを修正することは事実上ほとんど不可能であるので、人が自分の信念を裏切る対象に出会ったときの反応は押し並べて保守的であり、概ね暴力的である。
我々は次のような信仰を持つべきだろう。すなわち、絶対に信じられる何者も存在せず、確実にそうだと断じられるものは何一つ存在しない、という信仰を。「自然さ」なる不自然な尺度に盲従し、人が本来持つ闘争本能を垂れ流しながらあるがままの裸体を曝すような痴態こそ「自然である」というのなら、文字通り「問題ない」がね。

歪んだ光

誉れの笛は高々と、旅立つ人に歓呼を歌う。栄えの鼓は勇ましく、還らぬ人の背中を送る。
目のあるものはそれを見ない。耳あるものはそれを聞かない。賢人ばかりがそれを知らず、幾人ばかりの愚者だけが、物欲しそうに往来に立ちすくむ。
選ばれて、外されて、特別に抜き取られた者たちだけが、捻じれ曲がった幸福を、拉げて歪んだ理想を手に入れる。
隔てられた境界の向こう、理解できない至福を羨ましげに眺める者はいずれ無残に死ぬだろう。
光輝に満ちて道行きを共にするにはお前の卑俗は陳腐に過ぎる。

Koopmanスペクトル解析に関する覚書

注意

以下の記述は私的な備忘録であり、内容の正確さに関しては一切保証いたしませんので、悪しからず。

はじめに

動的モード分解(DMD)に関連するデータ解析手法であるKoopmanスペクトル解析(あるいはKoopmanモード分解)の概要についてまとめる。
素人なので理論的な背景など理解していない部分も大いにあるが、なんかすごそう(小並感)な手法であり、今後も発展が期待できる手法と考えている。

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動的モード分解に関する覚書

注意

以下の記述は私的な備忘録であり、内容の正確さに関しては一切保証いたしませんので、悪しからず。

はじめに

流体解析などの分野でデータ解析や縮約モデリングの手法として用いられる動的モード分解の概要についてまとめる。近年、PODと並んで注目されている?手法であり、主に海外で盛んに研究されているようだ(国内での流行り具合はどうなんだろ)。実際には分野や状況に応じてPODと使い分けていくことになるのかな。
関連手法であるKoopmanモード分解については別記事でまとめる予定。

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特異値分解を用いたPODの定式化

注意

以下の記述は私的な備忘録であり、内容の正確さに関しては一切保証いたしませんので、悪しからず。

概要

前回、固有直交分解(POD)をやるときに共分散行列を作って計算していたが、よくよく考えるとそれは元のデータ行列を特異値分解(SVD)するだけでよくね? このことは色んなところに書いてある内容だし、なぜ気づかなかったのか不思議なくらい当たり前のことではないか。
というわけで、特異値分解を用いたPODについてまとめる。また、特異値分解の計算方法についても簡単に触れる。
参考サイト様のように主成分分析に関する優れた解説がネットにあふれているので、分からない向きはそちらを見てつかあさい。

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