とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

もはや別物

日本において、原始仏教のみが本来の正しい仏教である、とはもはやいえないのだろう。今となっては日本仏教とそれとはほとんど別物であるほどかけ離れている。そんな相手に対してわれこそは本物であるといったところで、意味がない気がする。犬と猿とが互い…

あってもよかった

ああ、勘違いしていた。人生の意味はあってもいいのだ。むしろ明確であればあるほどいい。人が人生において自由を得るためには、明文化されたその目的を一言一句違わずすべて無視すればいいだけなのだから。もちろん、無視すれば大抵の人間に人間扱いされな…

開けてはいけない蓋

人生が無意味であることを嘆く人があるが、よくわからない。彼らが何をそんなに恐れているのか皆目見当がつかない。逆だ。人生が無意味であるということは最上級の幸福である。恐れるべきは、この事実を覆す真実が見つかってしまうことである。人生を外的に…

独立協調路線

闘争の撲滅を願うなら我らが為すべきは独立であって同化ではない。同化とは勝敗に伴うものであり、それは紛争の結果に過ぎないからである。和平に必要なものは十分な距離だ。互いに殺し合うことのできない距離まで後退り、悪口雑言の届かない場所で最小限の…

癌にはなれない

「地球にとって人間は癌細胞」だとか「地球に優しい」とかいう表現があるが、これには語弊があるように思う。地球というのは単なる惑星の名前に過ぎないもので、あたかもそれが価値判断を担う何らかの主体であるかのように擬人化するのは誤解を招くだろう。…

慈悲と愛

善逝曰く、愛とは妄執であって苦の原因であるから、愛ではなく慈悲を持てという。しかし、慈悲のみに満たされた世界は美しいだろうが、酷く心寒い情景に思える。それは農薬に塗れた作物というか、高度に制御された自然現象のような、ある種の人工的な違和感…

そういえば

さりげなくブログのタイトルを変えた。「精彩を欠く」は「精細を書く」とかけていたのと内容が字義通りぱっとしないよという意味でつけたのだが、熟語としての意味を調べたついでに訪れる人もいるようなので、紛らわしかろうと思って変更した。ブログのタイ…

泥の山

他力本願はやはり駄目だ。自力によって本願は成就されずというなら他力によってもそれは不可能なのだ。否、本願成らずとわかった時点で他力という概念そのものがでっち上げに過ぎないと気づかなければならない。それで終わるのではない、そこから始まるのだ…