とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

神への愛、神への感謝

たとえば、道に迷って困っている人を見かけて、目的の場所に連れて行ってあげたとする。彼は去り際にこういった、「ありがとう。この出会いを導いてくれた神に感謝しなければ」と。そこで俺はこう思ってしまう、「神への感謝分を俺への礼にまわせよな」と。
俺は神を愛さない、神に感謝しない。俺が愛するのは人であり、俺が感謝するのも人である。俺が実効的な感情を向けるべき対象は人だけであり、そうであるべきなのだと信じている。