とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

科学の妥当性

科学が擁護されるとすれば、人々の生活に寄与する応用的側面によってではなく、その手法の正当性によってでなければならない。科学的思考法がなぜ正しく合理的であると評価されるか。それは科学的思考というものが日常生活におけるそれの延長線上にあるものだからである。それは単純な妥当性の積み重ねであり、科学的思考を否定する者は日常生活における不合理を受け入れなければならない。科学を忌避するものは事実を忌避する者であり、信用に値しない。科学は特別なものではなく、そこから離れようとする心の傾向こそ常軌を外れるものである。