とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

落胆した、失望した

ないものをあるといい、あるものをないという。これを虚妄という。死んだものを生きているといい、生きているものを死んでいるというのは明らかに間違っている。見えているのに見えていないといい、聞こえているのに聞こえていないというのは虚偽以外の何物…

科学の妥当性

科学が擁護されるとすれば、人々の生活に寄与する応用的側面によってではなく、その手法の正当性によってでなければならない。科学的思考法がなぜ正しく合理的であると評価されるか。それは科学的思考というものが日常生活におけるそれの延長線上にあるもの…

呪文は馬鹿らしい

意味もよくわからない文句を呆けのようにぶつぶつと繰り返したところで何が解決するというのだろう。口を動かしただけで何が変わるわけでもないというのは大方の人間が知っていることで、それを知らないのは子どもか、子どもの振りをしたがっているだけの怯…

病を得て報いる

素晴らしきもの、得も言われぬものは心のどこかに余裕やゆとりが一欠片でもある内は浮かんでこない。それらが削ぎ落とされ、奪い去られ、痩せ細った眼窩に埋まる濁った瞳がぎらつくような時分になってはじめてぽろりと落ちてくる。絶叫と怨嗟が和音を作り、…