とつとつとしてろうとせず

ひまつぶしにどうぞ。

科学と日常は連続か

論理的手法や科学的思考そのものを否定することは日常生活における人間の行動原理や正誤の基準といったものを否定することにはならないか。前提条件や仮説の真偽について意見の一致を見ることがたとえなかったとしても、それらを基準にして複合的な主張の真偽が決定されるという論理構造そのものの存在を否定した上で議論を続けることなどできはしないのではないか。このことを拒絶する人は、常日頃行っている常識的な判断や健常的な予期といったものをすべて打ち捨ててまったく無秩序な世界で過ごすことを強制されるように思われる。とはいえ、この話はダブルスタンダードの肯定が本質的に罪であるという共通了解の下でしか通用しないのかもしれないが。